特集:地域別オーナーインタビュー
「かっこいい母親でありたい」との思いから独立を決意。エアコンシーズンをどう乗り越え、信頼を築いていったのか、可児オーナーに伺いました。
開業当初の気持ちを教えてください。
開業当初は、本当に不安でいっぱいでした。月末になると、次の月の予定がどうなるのか、毎回ドキドキして確認していました。今でも不安はありますが、2年目に入り少しずつ余裕が出てきました。
特にエアコンシーズンの5月から7月は、新規のお客様が増える一方で、リピーター集客が課題でした。そこで、エアコンクリーニングの際、浴室をお借りして部品を洗うついでに、感謝の気持ちを込めて浴室の排水口を掃除することにしました。さらにプラスワンサービスとして水アカやピンクカビを「こんなにきれいにできますよ」とアピールするため、おそうじ本舗が独自に開発したステンレス・ブラシで掃除し、最後に水滴も丁寧に拭き取るように心がけています。この工夫のおかげで、「本当にきれいにしてくれる」と信頼され、次もお願いしたいという声をいただくようになりました。
まだ不安はありますが、これからも、さらに良いサービスを提供できるよう頑張っていきたいと思っています。
本部のサポートはどうでしたか?
開業初期に非常に助けられました。1年目はエアコンのトラブルが多くて、ほぼ毎日のように担当のスーパーバイザーに電話をかけていました。例えば、エアコンの部品が外れないときなど、本当に小さな問題でもすぐに連絡を取りました。電話を通じてアドバイスをもらうと、気持ちが落ち着いて、問題が解決することが多かったです。
また、浴室の洗剤の使い方など丁寧に指導していただきました。おかげで今では浴室の掃除も高いクオリティで行えるようになり、多くのお客様から「ありがとう」と感謝の言葉をいただけるようになりました。
売上を上げていくコツなどはありますか?
私は特にSNSに力を入れています。現在はInstagramを中心に活動していて、まだ公のアカウントは作っていませんが、個人的なつながりを活かして情報を発信しています。
以前の職場で出会った人たちや、同世代で出世している友人たちが私のSNSを見て、「家を掃除してほしい」「エアコンの掃除をお願いしたい」などと相談してくれるようになりました。実際に、そのようなつながりから仕事の依頼が増えていて、シーズンごとに多くの問い合わせをいただいています。
周りのオーナー様との関係はどうですか?
周りのオーナー様との関係はとても良好で、特に先輩オーナーの方々には大変お世話になっています。作業のフォローをいただいたり、様々なアドバイスをいただくことが多く、本当に勉強になることばかりです。先輩方の経験談や、「ここは気をつけた方がいいよ」といった注意点など、危険予知に関するお話はとても参考になります。
また、大きな案件や一人では対応が難しい仕事があっても、先輩オーナーの方々がサポートしてくださるので、安心して営業に臨めます。同期のオーナーも非常に頑張っていて、売上や顧客満足度の高い店舗も多く、私自身も大いに刺激を受けています。そういった周りのオーナー様方に支えられながら、私も日々努力を重ねています。
仕事でやりがいを感じることはなんですか?
お客様が困っていることを相談してくださったり、感謝の言葉をいただいたりする瞬間です。ハウスクリーニングという仕事は、知らない人が家に来ることに対して不安を感じるお客様も多いと思います。そんな中で、お客様と信頼関係を築き、エアコンや他の設備の汚れを取り除くことで、安心してもらえると本当に嬉しいです。
特に、「この汚れってどうすればいいですか?」といった相談を受けて、それに応えることでお客様の問題を解決できた時、「ありがとう」と感謝されると、やりがいを強く感じます。それが自分のモチベーションの源になっています。
また、信頼していただけると、「次は窓もお願いしたい」とか、「今度は別の場所も掃除してほしい」といった追加注文をいただくこともあり、それもまた大きなやりがいにつながります。
おそうじ本舗に加盟して良かったと感じることはありますか?
やはりブランド力の強さです。お客様のところに伺うと、「おそうじ本舗さんが来てくれた」という安心感を持っていただけることが多いです。名刺やおそうじ本舗のパンフレットをお渡ししてしっかりご挨拶すると、緊張感がほぐれて「ちゃんとした人が来たな」という雰囲気になります。
おそうじ本舗のパンフレットやノベルティグッズは、しっかりとした品質です。それを手に取っていただくだけで、お客様は安心感を持ってくださるので、非常に助かっています。ハウスクリーニングの中には、他の安価なサービスもありますが、おそうじ本舗を選んでくださる方は、やはり安心感や信頼性を重視しているのだと感じます。
このブランド力のおかげで、自分自身も自信を持ってサービスを提供でき、お客様にもその安心感が伝わっていると思います。看板があるからこそ、私も頑張れる。おそうじ本舗を選んで本当に良かったと思います。
独立開業したきっかけを教えてください。
「脱サラ」したかったことが大きいですね。20代の頃、友人が経済的にすごく成功していて、ふわふわしていた私とは対照的だったんです。その友人が「お掃除の仕事で稼いでいる」と聞いた時から、ぼんやりと掃除業界に興味を持ち始めました。
その後、私は経理の仕事に就きましたが、正直、あまり楽しくなくて。経理は頑張れば頑張るほど、みんなから嫌われるというか、締め切りを守らない人に注意しなければならないのが苦痛でした。そんな中、出産を機に自分の人生を見つめ直す機会があり、「このままではかっこいい母親にはなれない」と思ったんです。
そこで、一念発起して「自分で何かやりたい」と考えるようになり、以前から興味を持っていたお掃除の仕事がどんどん大きくなってきました。育休中に開業資金を貯め、おそうじ本舗さんに1年間ほど連絡を取り続け、説明会や研修を見学したりしました。そして、育休が明ける直前に思い切って会社を辞め、おそうじ本舗で独立開業を決意しました。
今では、本当に良かったと思っています。もちろん売上の不安などもありますが、それ以外の悩みはほとんどなく、お掃除をすることで元気になる自分がいます。
閑散期の過ごし方を教えてください。
8月や9月が比較的落ち着く時期です。この時期を利用して、不動産関係の営業に回る予定です。閑散期は、逆に自分を見つめ直す良い機会でもあります。営業活動を強化し、年末に向けてお掃除の予約をしっかりと埋めていくことが目標です。
閑散期にやるべきことはたくさんあります。営業活動やチラシ配布、そして既存のお客様との関係を深めることが、後の繁忙期につながると感じています。
女性オーナーのメリットはありますか?
女性としてお客様との会話が自然に弾むことが多いです。家事や家庭の事情について共感できる部分が多く、気軽にお話ししていただけるのかもしれません。また、家の中を見て回るときも、女性だからこそ安心感を持っていただけることがあります。
男性が苦戦しがちな部分を、女性として逆に強みに変えられることもあります。例えば、エアコンの分解など技術的な作業を行う際、女性がやっていると「頑張っている」と感じてもらえることが多いです。このような頑張りが、お客様に良い印象を与え、リピートにつながることもあります。
さらに、女性が一人でいる家庭に伺う場合、男性よりもリラックスして対応してもらえるケースが多いです。女性ならではの細やかな気配りや対応が、お客様にとって安心感をもっていただける気がします。
もちろん、女性であることで得られるメリットがある一方で、男性オーナーと比較して苦戦する点もあるかもしれません。ただ、自分自身の強みを活かして、より良いサービスを提供できるよう努めています。