フランチャイズで独立開業!個人事業主と法人それぞれのメリットを紹介
フランチャイズで起業・独立開業に向けてやるべきことは?
成功にむけてのコツも解説!
フランチャイズに加盟して起業・独立開業することを決めたら、開業に向けて準備を進めていく必要があります。フランチャイズで初めて起業する方にとっては、何から始めればいいかわからない方もいるかもしれません。本記事では、フランチャイズで起業・独立開業に向けてやるべきこと、あわせて開業後に安定した経営を行うために押さえておきたいコツをご紹介します。
フランチャイズ開業に向けてやるべきこと①業種・業態を選ぶ
フランチャイズを展開している企業には、さまざまな業種があります。例えば、コンビニエンスストアなどの小売業、学習塾や人材紹介業などのサービス業、飲食業などがあります。はじめにフランチャイズにどんな業種があるのか調べ、それぞれの特徴を理解した上で、ご自身が加入するフランチャイズの業界・業種を決めるとよいでしょう。
業界・業種別の情報収集を行う
フランチャイズビジネスを行っている業種はさまざまですが、中でも一般的に知名度が高いのはコンビニエンスストアといえます。そのほかにも個別指導塾やハウスクリーニング、マッサージや美容サロン、飲食店、買取・リサイクルショップなどもあります。
それらの業種から、店舗運営が必要か、開業資金や仕入れコストはどのくらいか、在庫管理の規模など、さまざまな角度から情報収集しましょう。できるだけリスクが少ないと感じる、または実現が可能と思える業界・業種を選びましょう。
将来性を見極め成長性の分析を行う
安定した経営を継続するには、将来性・成長性がある業界・業種であることが必須です。現在勢いがある業界でも、10年後も同じとは限りません。今後成長が期待できるか、景気に左右されにくいか、などを考えた上で選びましょう。店舗数や売上などのデータも、将来性や成長性の一つの目安となります。
自分がそのサービスに魅力が感じられるか、熱意が持てるか
長期的な経営を目指すには、自分が熱意を持てるビジネスであることが欠かせない条件です。また、お客さんにより良いサービスや商品を提供するには、自分自身がそのサービスや商品に魅力を感じている必要があります。実際に自分が働いているイメージをしてみて、自分に合っているかを検討するのも一つの判断材料ですね。
フランチャイズビジネスに対して自身との相性を検討する
選んだ業種が適性かどうかを考えることも重要です。どんなにやりたいことであっても不向きなことであれば、継続するのは難しいでしょう。やはり、自身の強みを活かせる業種であることが重要です。
また、起業・独立開業するからには、自身が希望とする働き方ができるようにしたいもの。まずは、自分が譲れない条件を考えてみましょう。例えば収入を上げたい人もいれば、家族と過ごす時間を増やしたい人もいます。無理なく続けるためには、「自分が望む働き方」を明確にすることが重要です。
フランチャイズ開業に向けてやるべきこと②加盟するフランチャイズ本部を選ぶ
業界・業種が決まったら、次にフランチャイズ本部選びです。加盟してからこんなはずじゃなかったということを避けるためにも、本部選びは慎重にする必要があります。それでは、本部選びの流れや失敗しないコツをご紹介します。
本部情報の収集と絞り込みを行う
加盟するフランチャイズ本部の候補がいくつか決まったら、それぞれの本部の情報収集と絞り込みを行います。主な方法は、資料請求と本部説明会の2つです。
・資料請求
まず、興味のあるフランチャイズの本部に資料請求します。資料には経営理念や事業内容、フランチャイズシステムの説明、契約の流れなどが記載されているので内容をしっかりと確認しましょう。
成功モデルや加盟店数・加盟店の平均売上、依頼件数などの数字もチェックすることをおすすめします。
・本部説明会
興味のあるフランチャイズ本部があれば、開催されている説明会に参加することを特におすすめします。事業内容の詳細はもちろんのこと、開業希望エリアの開業状況や開業した場合の収支シミュレーションなど資料には記載されていない情報も収集できます。
説明会では、質疑応答や個別相談も行うところが多いので、資金面や将来性など不明点がある方は確認してみるとよいでしょう。
フランチャイズの本部選び
フランチャイズの本部を選ぶとき、適性や希望条件のほかにも、将来性やブランド力、サポート体制などチェックすべきポイントがあります。下記に挙げるポイントをぜひ参考にしてください。
①将来性のある市場であること
安定した経営を継続させるには、将来性のある市場であることが重要です。開業を考えている市場に将来性があるのかどうか確認しましょう。もし自身が未経験の業界・業種で起業・独立開業を考えているのであれば、将来性がある市場の方がなおさら安心です。
その中でも、ブランド力が高く、知名度のあるフランチャイズ本部だとさらによいです。
②ブランド力が高いこと
フランチャイズのブランドの知名度は、信頼性の高さにつながるだけでなく、ユーザーの獲得やリピートにもつながります。フランチャイズ本部にブランド力があると、安定した集客が見込めます。開業直後でも集客しやすいのは、フランチャイズ本部のブランド力があってこそといえるでしょう。
③加盟条件の説明をきちんと行い、加盟後のサポートも明確であること
フランチャイズ加盟条件は、本部によって異なります。不明点があれば小さいことでも本部に質問して不安や疑問を解消しましょう。
集客のサポート体制も気になるところです。全国規模でのテレビCMやチラシ配布、キーワード検索の上位ヒットなど大規模なプロモーションを行っているフランチャイズ本部は、継続的な集客支援が期待できます。
資金面のサポート体制も重要です。仕入れの費用や広告宣伝費・販促費のサポートがあると、初期費用を抑えての開業が可能になります。
未経験でもフランチャイズ本部に加盟して起業・独立開業ができるところは、フランチャイズ本部のサポート体制が整っている傾向があります。研修では、開業前だけでなく開業後のアフターフォローもあるかチェックしておきましょう。スーパーバイザーによる定期的な訪問、販売や接客の指導、サービスの改善などのサポートがあることが望ましいです。
大手のフランチャイズ本部は母体がしっかりしているため、上記のようなサポートが整っている場合が多いです。業界が決まったら、そういった基盤がしっかりしていると感じられるフランチャイズ本部から検討するとよいでしょう。
④加盟しているフランチャイズオーナーが多く、オーナー同士の意見交換も可能であるところ
加盟するフランチャイズオーナーが多い本部は、人気がある本部だと思ってよいでしょう。
オーナーにとって働きやすかったりサポート体制がよかったりすることが多いです。
オーナー同士で活発に意見交換ができるところはさらによいです。オーナー同士の交流すなわち横のつながりがあると、開業してからもアドバイスをもらいやすいでしょう。
フランチャイズ開業する方法③加盟先と契約
加盟するフランチャイズビジネスを決めたら、本部に加盟申請をします。その後本部との面談や審査を通過したら、契約書を開示されます。契約書を読み込んで、内容を確認しましょう。
内容に問題なければ署名して、いよいよ契約締結です。
フランチャイズ開業する方法④開業に向けての研修・準備
契約締結後は、いよいよ開業に向けての準備です。開業に向けた準備は多岐にわたります。具体的には、本部研修のほかに開業届の提出、スタッフの募集などがあります。フランチャイズ開業で、最も忙しい時期ともいえるでしょう。
本部研修
フランチャイズ本部への加盟後は、オーナーとしての研修を受けます。この研修で、接客や店舗運営について学びます。
サービスのスキルや経営・集客など、フランチャイズ本部が設定する一定レベルになる必要があるため、不明点があればすぐに質問・解決するようにしましょう。
その他の開業準備
フランチャイズ加盟店は、個人事業主として開業するため、開業届の提出が必須です。税務署に開業届を提出してください。開業届には、所在地情報や事業概要を記載するだけです。なお開業届は、遅くとも開業後1ヶ月以内には、提出する必要があります。
また、フランチャイズの業種によっては、店舗物件を探すこともあります。中には、直営店をフランチャイズ店として引き継ぐケースもあるので、早めに確認しておきましょう。
業態によっては、オープニングスタッフの採用が必要なこともあります。人材採用には時間がかかるため、早めにスタッフを募集することが望ましいです。
フランチャイズ開業する方法⑤開業
開業後はフランチャイズ本部のマニュアルや営業ルールに従いながら運営します。
サービス向上や集客増加のためにどうするべきか、試行錯誤の日々です。一人で解決できないトラブルや課題が発生したら、スーパーバイザーに相談するなど、解決にむけて動くとよいでしょう。
フランチャイズ開業で成功するコツ
フランチャイズで開業後は安定した経営を継続させたいもの。フランチャイズ開業で成功している人は、目指していた働き方や収入を達成できているケースが多いでしょう。成功するには、主に3つのコツがあります。
フランチャイズ開業で成功のコツ①なぜ起業したいのかをよく考える
起業・独立開業は、あくまで働き方の「手段」にすぎません。その手段で達成したい目標は何か、自分の想い(夢・目標)を明確にすることが大事です。
目標があいまいだと開業しただけで満足してしまったり、途中で何をしていけばいいのか見失ってしまったりする恐れがあります。なぜ起業・独立開業をしたいのかを明確にしましょう。
フランチャイズ開業で成功のコツ②具体的なプランを立てる
起業・独立開業をしたい理由・目標が明確になったら、達成するための具体的なプランを立てます。このとき、収益を出すことを念頭においてください。実現不可能な無茶なプランは避けましょう。
実際に、自分が実行できる、現実的なビジネスプランの計画を立てる必要があります。本部と話し合いながら、開業後の事業計画を練るようにしましょう。本部と二人三脚で、しかし自発的に行動することが収益を出しそして成功につながります。
フランチャイズ開業で成功のコツ③開業するための資金を集める
フランチャイズ開業には、さまざまな資金が必要になります。開業したらどんなお金が必要になるのか、毎月の支払いはいくらになるのか把握しておかねばなりません。必要な費用の相場を理解した上で、自身ですべて用意できるのか確認します。
自身でのぞむ金額の開業資金を用意することが難しい場合は、融資も視野にいれて、どのくらいの金額が必要なのかを早めに検討しましょう。
加盟金
加盟金は、本部に加盟するときに支払うお金ですが、中には加盟金が不要なケースもあります。加盟金を支払うことで、本部のブランドや商標を利用し、ノウハウを得ることができます。
金額は、数十万円~数百万円とさまざま。加盟金がゼロのところもありますが、その分仕入れ価格やロイヤリティが高い可能性もあるので注意してください。最終的に必要な総額は加盟金の金額と比例する訳ではないのです。
無理のない資金計画であるか、総合的に判断しなければいけません。
保証金
加盟したいフランチャイズビジネスによっては、開業にあたって店舗物件費や内外装の工事費、必要な設備導入のための改装費などがかかります。ちなみに店舗物件費には、敷金や礼金、仲介手数料等も含まれます。
店舗物件費・内外装工事費
保証金は、経営中に未払いが発生したとき補填するための費用です。いわば、本部に預ける一時金だと考えてください。加盟前に、保証金の内容を確認しておくとよいでしょう。
開業前研修費
フランチャイズ本部によっては、開業前の研修費もかかります。加盟金に研修費が含まれるケースもあるので、加入を検討する本部の研修費用がどうなっているかも確認しておくと安心です。