公開日: 2025/9/8

ビルクリーニング技能士とはどんな資格?概要とハウスクリーニングとの違いを徹底解説

ビルイメージ

おそうじ本舗でサービス提供をしている「ハウスクリーニング」をはじめ、清掃に関わる仕事には様々な職種があります。今回は清掃業の中でも「ビルクリーニング」をピックアップしてご紹介。ビルクリーニングと仕事内容について、ビルクリーニングの専門性が必要となる「ビルクリーニング技能士」の資格、またハウスクリーニングとはどのように違うのか等を解説いたします。

目次

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    ビルクリーニングとは?

    ビルクリーニングイメージ

    はじめに、ビルクリーニングとはどのようなものなのでしょう? ビルクリーニングとは、不特定多数の利用者が訪れる建物の清掃により、建物の美観と快適な衛生環境を維持する大切な仕事です。建物の例としては、オフィスビル・百貨店・美術館・博物館・図書館・遊技場・店舗・事務所・学校などが挙げられます。

    ビル管理法で清掃の基準が決まっている

    これらの建物の清掃は、法律で基準が定められています。通称「ビル管法」と呼ばれていますが、正式名称は「建築物における衛生的環境の確保に関する法律(略称:建築物衛生法)」といいます。多数の人が使用する、または利用する建物の維持管理に関して環境衛生上必要な事項が定められ、衛生的な環境の確保が図られています。

    ビル管法によって点検対象とされている項目は、空気環境の調整、給水及び排水の管理、清掃、ねずみ、昆虫等の防除その他環境衛生上良好な状態を維持するのに必要な措置についての定めが含まれています。ビル内の清掃に関しては、日常的に行う掃除と、6ヶ月に1回行う「大掃除」が定められています。「大掃除」に関しては大規模なものとなるため、専門業者に依頼するケースが多いです。

    ビルクリーニングの仕事内容

    次に、ビルクリーニングでどのような清掃内容を行うのか、具体例をご紹介します。

    日常清掃

    日常清掃は、建物の内部や周辺環境に対して、衛生面・景観の維持のために清掃することを指します。ゴミの回収、分別、集積所までの運搬、床面清掃(カーペット・弾性床材)、トイレ、水周りの清掃、施設外構清掃などです。

    日常清掃の清掃場所

    ・共有部(ロビー・廊下・窓ガラス・階段・トイレなど)
    ・専用部(執務室・会議室・応接室など)

    定期清掃

    定期清掃では、普段の清掃でまかないきれない汚れを清掃してキレイにします。定期清掃専門会社に依頼を行い、清掃内容によって月に1回から数ヶ月に1回行われます。

    定期清掃の清掃内容

    ・床面機械洗浄
    ・床面洗浄ワックス掛け
    ・カーペットクリーニング

    特別清掃

    特別清掃とは、日常清掃や定期清掃範囲外で必要に応じた清掃のことを言い、日常・定期清掃で補えない箇所を特別清掃で補います。年に1~2回、または数年に1回といった必要とする場合のみ行う清掃作業です。

    特別清掃の清掃内容

    ・ブラインド清掃
    ・建物内壁面清掃
    ・建物外壁洗浄
    ・照明、換気扇清掃
    ・フロアのワックス掛け
    ・窓ガラス、サッシの清掃
    ・外壁塗装
    ・看板清掃
    ・エアコンの洗浄

    ビルクリーニング技能士とは?

    ビルクリーニング技能士は、全国ビルメンテナンス協会が実施して、厚生労働省が認定する資格のことをいいます。国家資格であり、ビルクリーニング技能士を取得することで、一定の専門知識と技術を有することが証明されます。

    ビルクリーニング業の登録には、清掃作業の監督を行える「清掃作業監督者」の資格を保持している人が必ず必要となります。清掃作業監督者には、ビルクリーニング技能士の資格を取得していることが原則的な条件となるため、ビルクリーニング技能士の資格はビルクリーニング業には必要不可欠なものといえます。

    ビルクリーニング技能士の取得方法

    ビルクリーニング技能士の資格の詳しい内容をご紹介します。

    ・3級から1級まであり、年に1回の試験で挑戦することになる。
    ・学科試験と実技試験の2種類を受験する。
    ・2級以上は前段階の技能士資格を持っているか、実務経験を積まないといけない。
    ・1級に関しては、2級の取得から1年以上、あるいは5年以上の実務経験がないと受験できない上級資格。

    等級別の受験資格

    等級 受検資格
    1級 5年以上の実務経験※1を有する者
    2級の技能検定に合格した者で、合格後1年以上の実務経験※1,2を有する者
    3級の技能検定に合格した者で、合格後3年以上の実務経験※1,2を有する者
    建築物衛生管理科の職業訓練指導員免許を有する者
    ビルクリーニングに関する短期課程の普通職業訓練で総時間700時間以上のものを修了した者で、4年以上の実務経験※1を有する者
    2級 2年以上の実務経験※1を有する者
    3級の技能検定に合格した者
    建築物衛生管理科の職業訓練指導員免許を有する者
    ビルクリーニングに関する短期課程の普通職業訓練で総時間700時間以上のものを修了した者で、1年以上の実務経験※1を有する者
    3級 ビルクリーニング業務に従事している者又は従事しようとする者
    • 1「実務経験」とは、パート・アルバイトを含めて、概ね週あたり24時間以上勤務するものをいう(年数は通算可能です)。
    • 2「合格後」とは、合格証書を取得(受検年度の3月末に発送)してからの期間となります。

    前述したように、「清掃作業監督者」へのキャリアアップのために必要な資格である他、ビルクリーニング技能士の資格を取ることで自分のスキルをアピールでき、資格手当てを用意している企業も多いので収入アップも見込めます。

    ビルクリーニング業界の人手不足と外国人雇用の現状

    人イメージ

    ビルクリーニングは建物の衛生面を保つために欠かせない業種ですが、慢性的に人手不足であるのが現状です。建物の衛生面を維持する必要がある「特定建築物」とみなされる建築物は都市の開発により年々増えていますが、離職率は高い傾向にあります。日中の限られた時間や夜間・早朝・休日にビルクリーニングは行われるため、他の仕事と掛け持ちで働く人が多く、本業で十分な収入を得られるようになると辞めてしまう人も多くなります。

    人手不足による問題点

    ビルクリーニング業では、人手不足の現状が引き起こしている問題が2点あります。

    ①一人あたりの業務負担が増加

    勤務できるスタッフが少ないと、一人あたりの業務量が多くなり長時間労働が発生し、離職に繋がってしまうことになります。また、清掃内容のクオリティ面でも質を維持できなくなり、顧客満足度が低下する恐れがあります。

    ②人材採用の困難

    採用率を上げるために、求人コストや賃金のベースアップなど費用が増加することになります。若者世代の採用難、定着率が困難なこともあり、業界全体の高齢化も問題視されています。

    外国人技能実習生を対象とするビルクリーニング技能検定「基礎級」

    少子高齢化が続く日本では、ビルクリーニング業界の早急な人材確保は難しいため、特定技能外国人の受け入れを促進させるために、外国人技能実習生を対象とした「ビルクリーニング技能士 基礎級」という制度が設けられています。基礎級は技能実習生のうち、6ヶ月~1年の実習を行っている技能実習1号の修了予定者が受検資格を得ます。

    実技試験と学科試験があり、試験は全て日本語で行われます。基礎級の学科試験の日本語表記は、ひらがなとローマ字が用いられています。基礎級に合格した後は、技能実習2号の期間でさらに実務経験を積み、修了します。その後ビルクリーニングの3級技能検定が取得できれば、ビルクリーニング分野の特定技能1号の在留資格を取得するための特定技能評価試験を受験することができます。

    ハウスクリーニングとの違いについて

    ハウスクリーニングの仕事内容について

    個人の住宅についてプロの業者が清掃を請け負うのが「ハウスクリーニング」です。キッチンや浴室、トイレ、フロア、ベランダや玄関などの一般的な清掃を行なう他、エアコン、壁面、換気扇、といった特殊な技術が必要となる箇所の清掃も行います。日々の生活で掃除しきれない部分や時間がなくて思うように掃除ができないといった個人が依頼することが一般的です。

    ビルクリーニングとハウスクリーニングの違い

    ビルクリーニングは「ビルの衛生的環境の確保を図るために定められたビル管法の基準を守る」ことが目的なのに対し、ハウスクリーニングは「住宅の健康で快適な居住環境を維持し、生活の質を高める」ことが目的です。ビルクリーニングが人の出入りがない時間帯(深夜・早朝)にされるのに対し、ハウスクリーニングはむしろ日中、住人がいる中で行うことが多いです。

    ハウスクリーニングには、ビルクリーニングと違って作業内容について法律の規制はありません。家事支援のためのクリーニングとなるので、基準は依頼者の要望に対応できるかという点になります。ハウスクリーニング業で仕事をしようとする場合、資格は求められません。

    資格が不要で未経験でも始められるおそうじ本舗のハウスクリーニング

    おそうじ本舗のハウスクリーニングは、フランチャイズ加盟が可能です。加盟後はプロの技術を習得できる研修を24日間受けるので、未経験の状態でも1からハウスクリーニングに必要なスキルと経営知識を身につけて開業することができます。開業後は、eラーニングシステムの動画配信でマニュアルが確認でき、また定期講習もあるのでさらなる技術アップを目指せます。不安なこと、不明なことはSVに確認・相談でき、現場に同行も可能です(同行サポートには別途条件あり)。

    また、おそうじ本舗の本部によるテレビCM、ネット広告、WEBサイトやキャンペーンといった全国的なメディア広告で、加盟店の集客をサポートしており、年間約22万件の案件を加盟店にご紹介しています。おそうじ本舗のハウスクリーニングは、個人宅へ訪問することが多いため、サービス提供時間が朝~夕方となることがほとんどです。ワークライフバランスがとりやすく、生活リズムを一定に保ちやすい面があります。

    • 2023年10月~2024年9月実績 案件紹介を保証するものではありません。
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